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あのバスを追いかけて !

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クルマを運転して、街中の大通りで信号待ちをしていた時のこと。
路上にいた若い30代くらいの女性がチラチラと私を見ていた。
知り合いかな・・・と思い、私も彼女を見る。
でも彼女は、私をと言うより、クルマの後部座席を見ていた。
何だろうと思っていると、彼女が笑顔で話しかけて来た。
“ 娘を幼稚園に迎えに行くところなのだけど、バスに乗り遅れちゃったの。次のバスストップまで乗せて行ってくれないかしら? あのバスに乗らなくちゃならないの ”
何が何だか分からないけれど、あまりにも彼女の話すタイミングが良かったのと、笑顔がなんとも言えず、人懐っこかったので、思わず “ どうぞ ”っと言ってしまった。

長年イタリアに住んでいる方には、“ 甘すぎる ”、” 危険 ”と言われてしまうかも知れないが、直感というのでしょうか・・・大通りで人が溢れているし、何かあったら私が窓を開ければ良いのだ・・・と考えた。
さて、彼女は直ぐに “ ありがとう ” と言って後部座席に乗り込んで来た。

“ ほんのチョットの差で、バスに乗れなかったのよ、次のバス停までで良いからあのバスを追いかけて!”

彼女の必死さが伝わって来た。どうしてもあの目の前を走っているバスに乗らなければならないのだ。一瞬のうちに私は見ず知らずの女性の “ 運転手 ” になってしまった。

のろのろしているクルマが多く、なかなかバスを追い越せない。
1つ、2つとバス停が過ぎて行った。まだバスは前を走っている。
イライラしている彼女の様子が伝わって来る。

どういうわけか、もしバスに追い付けなかったら、幼稚園まで送って行こう・・・と思いはじめていた。そう、母親の必死さがそうさせてしまった。

やっと、バスに追いついた。
ドアが開いた。

彼女は窓を開け、大声で、
“ ここに居るわ〜。今、バスに乗るからちょっと待ってぇ〜 ” と叫び出した。
気がつくと彼女はクルマから降り、バスを目がけて走っていた。

黒い麻のパンツスーツのいで立ち、オシャレで可愛らしい女性が、髪をふり乱し、大股で突進していた。

私を見ずに、ただただ大声で “ GRAZIE ” と叫んでいた。

ほんの数分の出来事だったけれど、彼女のバスに飛び乗った姿が目に焼き付いた。凄いなぁ〜。

母は強し。

そんな “ 母 ” に少しでも協力出来た、女性の連帯感を感じた数分だった。
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コメント 1

Victormama

Mamma mia...すごいおかあさんだね。ちょっと日本人にはいないかな。いやはや。でも、気をつけてね、こういうの。いろんなひとがいるから。
by Victormama (2012-06-27 05:48) 

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