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YouTubeの時間

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昨日、友人のS家にお邪魔した。美味しい夕食の後、長い付き合いのA子とPCの前に2人で座り、YouTube をクリックする。何を隠そう、”YOU TUBEの今宵”は、今やA子と私の間では恒例行事になっているのである。既に夜の10時はとっくにまわっている。私達がこのPCカラオケ体制に入ると、つれあいのTさんはいつも呆れて自分の部屋に引き籠ってしまう。彼は大のクラシック好き。歌謡曲はどうも嫌いらしい、でも嫌いと言うと怒られると感じているのか、何も言わず「おやすみなさい」で退散する。

今回の”今宵”、まずは美空ひばりから。デビュー当時からお葬式まで。亡くなられた時はなんと52歳とのこと。52歳と言えば・・・松田聖子ちゃんも50歳くらいだろうか。美空ひばりさんの52歳からみたら、聖子ちゃんは30歳くらいにしか見えない。まるで大人と子ども。それにしても美空ひばりさんの歌にはしびれる。PCの画面に合わせてA子と「愛燦々」を何回も何回も歌った。出だしのところが妙に難しい。いつも二人で首をかしげてしまう。私達は音痴なのかも知れない。でもそんなことはどうでもいい。2人だけなのだから。

A子は姐御肌。姐御肌の人の特徴かも知れないけれど、いつも歌にこぶしをきかせる。どんな曲にもこぶしが入って来る。彼女は背が高くて足が長く、昔は萬田久子に似ていたらしい。学生時代から心は任侠。とことん真っすぐで、義理と人情の人。”今宵”が始まる頃には化粧っけもなくなり、髪はアップ。アルコールも入ってかなりいい気分になっている。世間を気にしないその辺のオバサン風になっているのだが、PC画面を見る目は真剣だ。こぶしをきかせながら実に真剣に歌う。こぶしというのは習うものではないと思う。その人に生まれながらにして備わっているのではないだろうか?A子を見て私はいつも感心する。演歌歌手にでもなっていたら迫力があったろうに・・・。演歌歌手がこぶしを決めた後、最後に首を縦に小刻みに揺らし、目の焦点を何処かに合わせ、手を差し伸べて、目をちょっと細めにしながら微笑むしぐさ、想像してみてください。A子は本当に楽しそうなのである。

美空ひばりさんからクリックを続けて行くと、どういうわけか1968年のレコード大賞オンパレードになってしまった。凄い、凄い。多分みんな20代そこそこなんだろう。でも髪型はすっかり大人の女。やけに大人っぽい衣装を着て、愛だの、死ぬだの、命だの、と心にどすんと響く歌詞を嗚咽しながら全身全霊で歌っている。時々、「アハン」とか「ドゥビドゥ ビ」と妙に色っぽい。みんな本当に歌詞の意味を分かっているのだろうか?どんなに大人っぽくしても、どこかに残るあどけなさが一瞬の表情に現れる。男性もそうだ。甘えん坊のような顔をして、世の中の酸いも甘いも噛み分けたように歌っている。ちぐはぐだ。が、だからと言って馬鹿にしてはいけない!うまいのだ、歌が物凄くうまい。みんな、歌に魂を乗せて一生懸命表現している。心が動かされる。あの頃の芸能人は皆、早く大人になりたかったのだろう。今、映像を見るとその真っ直ぐな背伸びがなかなか新鮮だ。由紀さおりでブレークした1969年。この頃の日本の音楽業界は世界中からいろいろなジャンルの音楽を取り入れて、歌も人もキラキラしている。それにひきかえ、今の流行歌は何となくみんなどこか似ている。ファッションも似ている。歌い方も似ている。当時の歌手達は一人一人が違う。それぞれが自分の世界観の中で生きている。アイデンティティがしっかりしていたのだろう。

それから数年経って70年代に入ると、歌の世界も大きく変わっていく。そう、アイドルだ。この辺から日本の経済がグンと伸びはじめて来るのだろう。暗く重い時代を過ぎて、世相も徐々に明るく、軽やかになっていく。やけに大人ぶっていたオンナ達の60年代から、一挙にポワ〜ンとした可愛らしいオンナの子たちがメディアを覆うようになる。歌には魂ではなく、あどけない笑顔が必要不可欠になっていく。 歌のうまさなんて二の次だ。今見てもあの時代のアイドルはホントに可愛い。思わず私達もXXチァーンっと叫びたくなってしまう。あの頃の振り付けは単純で可愛かった。こんな私でも簡単にできるのだ。交通整理のおじさんの身振りを研究したら何とかなる。時々、首をかしげながらチョコっと微笑んで・・・。

A子との YouTube カラオケタイムはこの辺の時代で終わる。何を隠そう、今はやりの歌は知らないのである。私達はいつも同じ年代のところをグルグル、グルグル、袋小路のようにウロウロしている。”懐かしの歌 オンパレード” だ。ただ、2人で声を揃えて驚くのは、” あの人は今 ” を見た時。何十年もの歳月が過ぎると、それなりに顔にも歳月の重みが刻まれるはず・・・が、歳月の重みではなく、何回もメ スやら注射が入っていそうな奇妙な ” 顔 ” がちらほら。最近のTVはそのグロテスクな姿を鮮明に映し出してしまう。えっ!と驚くのはマイケル・ジャクソンだけではない。ここ、日本にもいるのだ!まるで別人だ。60〜70年代、当時の整形技術のレベルがうかがえる。

何事も真剣に取り組むと疲れるものである。数時間もすると歌い飽きて、段々と眠くなる。A子と私にはそれぞれ「締めの歌」がある。お互い心に染み渡る歌があるのだ。それを選んで涙を流して大声で歌う。A子は「池上線」を歌う。何の変哲もない曲、パンチがあるわけでもないし、歌詞が特別と言うわけでもない。でも何故が彼女の締めはこの曲なのだ。ふっと隣を見ると、泣いている。私の締め曲は・・・秘密。時計は12時をまわり、もう シンデレラどころではなくなる。まあ12時までに戻れなくても、ガラスのハイヒールなど履いたことのない私。(ハイヒールと言えば、ここ2〜3日、あの有名なフナ底式になっている健康靴を購入したものの、 履けば履くほど腰が痛くなる。今日はついにマッサージまで頼む羽目に なってしまった。)

カラオケタイムが終わると、次は YouTube でラジオ体操だ。昔、夏休みに朝6時に起きて、近所の学校の校庭に行き、みんなで参加したあのラジオ体操。夜中の12時を過ぎて朝のラジオ体操とはちょっと首をかしげるが、私達のお決まりのコースになっている。不思議なもので、無条件反射のように結構覚えているものなのだ。

これから先、何十年経っても、生きている限り、A子と私はPCの前に座り、60〜70〜80年代あたりをウロウロしていることでしょう。でも、過去ばかり振り返っていてはいけないんだ!そろそろ今はやりの歌も歌えるようにならなくては!でも、最近の歌は私達には難しい・・・。
次回の”今宵”には何か新しい企画でも盛り込もうと思う。さて、何にしようか・・・。

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コメント 4

Victormama

私はユーミン!『守ってあげたい』なんか、いろいろほんわかした思い出があるな〜。『中央フリーウェイ』はそのスピード感が好きで今でも自転車に乗りながら歌ってしまう。でも、『りんごのにおいと風の国』が一番好き。彼女の歌はなんか空気がいいの。匂いと湿気まで感じられる。カラオケで歌った事はないけれど、歌ってみたいな。
by Victormama (2012-04-12 06:17) 

人生まっしぐら

Victormama
そうですか、ユーミンですか。”りんごのにおい、、、”この曲知りませんでした。探してみますね。”匂いと湿気”まで運んでくる、、か。良いですね。

by 人生まっしぐら (2012-04-12 13:57) 

mek

You Tubeでカラオケって斬新なアイディア。その当時の映像とともに思い出がよみがえる感じですね。
最近の歌番組で“懐かしの○○○”とか“あの一発屋は今”的なものが増えているのはそういった視聴者には受けるんでしょうね。

今年の11月はカラオケ・パーティーかな。
by mek (2012-04-16 09:36) 

人生まっしぐら

そうなんです、歌は思い出と共に、青春時代の息吹も運んでくれるのです!
by 人生まっしぐら (2012-04-17 06:21) 

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